本学創立60周年記念 講演会「森鷗外と北九州・小倉」を開催しました。

　2022年11月29日、九州女子大学・九州女子短期大学弘明館50周年記念ホールにおいて、本学非常勤講師・森鷗外記念会評議員 轟 良子（とどろき よしこ）先生を講師にお招きし、九州女子大学・九州女子短期大学創立60周年記念講演会として「森鷗外と北九州・小倉」と題する講演会を開催しました。また、この講演会は、本学総合共通科目「ことばと日本文化」の授業の一環としても行われました。

　2022年（令和４年）森鷗外生誕160年、没後100年、軍医として赴任していた小倉離任から120年、さらには講師の轟先生が評議員を務められている「森鷗外記念会」設立40周年という記念の年です。この節目の年に、森鷗外が小倉時代に住んだ旧居保存など顕彰活動の中心でいらっしゃる轟先生をお招きしてお話を伺うことができましたことは、たいへんうれしく、また長く記憶に残る素晴らしい会となりました。

　鷗外は、当時の「福岡日日新聞」（現・西日本新聞）に「我をして九州の富人たらしめば」を寄稿し学問と芸術の振興を訴えました。鷗外が小倉時代に体験したこと、北九州・小倉に残したメッセージをご紹介いただき、「北九州・小倉」という地域に鷗外が願った「学問と芸術の振興」を受け止め、これからの時代に受け継いでいって欲しいとの轟先生からのメッセージはすなわち、轟先生をなかだちとした森鷗外からの、「北九州」で学ぶ私たちに手渡されたバトンであると胸にきざみました。

（「ことばと日本文化」講演会開催チーム）