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北九州市立文学館館長今川英子先生をお招きして講演会を開催しました。

2021年11月30日本学弘明館50周年記念ホールにおいて、北九州市立文学館館長 今川英子先生を講師に招き、「北九州市の文芸文化」と題する講演会を、本学総合共通科目「ことばと日本文化」の授業の一環として開催しました。

 北九州市を中心とする地域は、市の発展と共に文芸文化の発展も顕著にみられたことを江戸時代にまでさかのぼりながらご紹介いただき、明治時代、軍医として小倉に赴任した森鴎外をはじめとして、杉田久女、林芙美子、火野葦平といった日本近代文学史に燦然と輝く文人たちと北九州とのかかわりを当時の世相・経済・産業の様子を交えながら細やかに、かつ広い視野からお話しいただきました。また、いま現在活躍中の北九州ゆかりの作家たちの紹介も興味深く聞かせていただきました。芥川賞作家平野啓一郎氏をはじめ、まさに今年、2021年に本屋大賞を受賞した町田そのこ氏も北九州ゆかりの作家であることなど、北九州と文学との関わりは、決して過去のものではなく、令和の現在でも北九州は「文学のまち」なのだという事を改めて気づかされる事実やエピソードを今川先生からたくさんお教えいただきました。

 この「文学のまち北九州市」で生活する私たちは、先人たちの遺してくれた、また今なお生み出され続けているこのまちの「文学的遺産」をしっかり受け止め、受け継いでいかなければならないという強い思いが、このたびの今川先生のお話から芽生え始めたことでした。     (共通教育センター 「ことばと日本文化」講演会開催チーム)

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