学術論文 |
保護者への調査からみられる就学先決定に関する課題とその解決に向けた考察-フォーカス・グループ・インタビューによる調査の結果から- |
共著 |
坂井直樹,李 煕馥,土井幸輝,土屋忠之,内田潤一,牧野泰美 |
2021.3 |
国立特別支援教育総合研究所研究紀要,第48巻,p14-p29 |
障害のある幼児をもつ保護者が子どもの就学先決定の際に、教育委員会等の話の中でよかったことや悩んだことについて、5~6人のグループを構成し、半構造化されたインタビュー調査を行った研究である。 |
学術論文 |
教材・教具(ICT)の活用に関する研修プログラムの作成に向けた実態調査 |
共著 |
坂井直樹,杉浦 徹,青木高光 |
2021.3 |
国立特別支援教育総合研究所ジャーナル,第10号,p17-p22 |
障害のある子どもを担当する教員のICT活用に関する資質向上のため、どのような研修が必要であるかを明らかにし、研修プログラムの試案を作成するための基礎調査を行った。全国の都道府県教育委員会のICT研修担当者に質問紙によるアンケート調査を実施した。結果では、ICT機器やネットワークなどの環境整備が追い付いていないことや、教員のICTのリテラシーの差により内容の設定が難しいことが明らかとなった。 |
学術論文 |
知的障害生徒における排便後の処理スキルに関する研究 : 洗浄便座を使用したスキル獲得の過程 |
共著 |
坂井直樹,須藤邦彦 |
2012.9 |
山口大学教育学部研究論叢第62巻第3部,p205-p213 |
知的障害のある中学部生徒の排便後にお尻を拭く動作の獲得を目指した実践研究である。洗浄便座を活用することでお尻が拭けているかどうかの判別を、お知りに当てたトイレットペーパーが濡れているかどうか確認することによって模擬的に動作を獲得させるようにした。これによって、外出先でも一人でお尻を拭くことができるようになったと保護者から報告を受けた。 |
学術論文 |
生活単元学習における性に関する指導の実践的研究 : 附属特別支援学校中学部2組の生活単元学習の実践から |
共著 |
坂井直樹,吉富恵子,藤本貴子,齋藤正浩,松村淳子 |
2012.1 |
山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要第33号,p163-172 |
知的障害のある生徒の学級において性に関する指導を単元化した実践研究である。当該学校においてはこれまで性に関する指導を体系的・系統的に実施することがなかったことから、本研究は先導的な研究となった。この研究をきっかけに次年度より性に関する指導を校内の多くの学級で取り組むこととなった。 |
学会発表 |
てんかん発作のある重度知的障害児の要求行動に関する研究-発作等により認められなくなったお菓子に手を伸ばす要求行動の再獲得を目指して- |
共著 |
坂井直樹,須藤邦彦 |
2015.9 |
日本特殊教育学会第53回大会 |
てんかんのある重度知的障害と肢体不自由の重複障害のある中学部生徒に対して、要求行動の再獲得を目指した研究である。特殊教育学会のポスター発表で発表した。本児は自発的に好きなものに手を伸ばす行動がてんかんによって消失しかかっていた。そこで、好きなおかしを自分でつかむという行動を練習させることによって、手を伸ばして欲しいものを要求するという行動の再獲得を目指した。繰り返し試行することによって、自分で手を伸ばす回数が増加した。 |
学会発表 |
他生徒とのかかわりに回避行動を示していた発達障害生徒のコミュニケーション行動の拡充~特別支援学校における生徒同士の対人相互交渉スキルの向上目指して~ |
共著 |
坂井直樹,安冨正人,須藤邦彦 |
2014.9 |
日本特殊教育学会第52回大会 |
山口大学教育学部附属特別支援学校中学部で毎週金曜日に行ったハッピーフライデーという仲間同士の関係性を深めるゲーム活動についてまとめた研究である。特殊教育学会においてポスター発表を行った。当時、ASDの生徒Aがある特定のASD生徒Bに対して嫌悪していた状況を、他の知的障害生徒Cの力を借りながら、ゲーム活動を通して少しずつ歩み寄れるようにした取り組みであり、このことがきっかけで他の生徒に対しても円滑なコミュニケーションをとれるようになった。 |