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教員氏名 坂井 直樹
ローマ字 SAKAI Naoki
所属学部 人間科学部
所属学科 児童・幼児教育学科
職名 准教授
研究室 耕学館2階 E217
研究室TEL 093-693-3359
メールアドレス sakai-n38@kwuc.ac.jp
主要担当授業科目 特別支援教育の理解(障害児支援教育) 特別支援教育論 障害者教育総論Ⅰ 障害者教育総論Ⅱ スキルアップ講座F・G・H キャリア基礎演習Ⅲ ゼミナールⅢ 特別支援学校教育実習事前事後指導 卒業研究演習
専門分野 特別支援教育 就学児教育相談 学校心理学 発達心理学
オフィスアワー 水曜日3限 金曜日4限
学生の皆さんへ 学生の皆さんとの学びや研究活動を通して、教職の魅力ややりがいなどを伝えていきたいと考えています。
最終学歴 山口大学大学院教育学研究科学校教育専攻学校教育専修 修了
取得学位 教育学修士
職歴 山口県立特別支援学校教諭及び教頭(特別支援教育コーディネーター)
山口県公立小学校教諭及び教頭(通常学級、通級指導教室、特別支援教育コーディネーター)
山口大学教育学部附属特別支援学校教員
宇部市教育委員会指導主事
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所主任研究員
所属学会名 日本特殊教育学会 日本教育情報学会 絵本学会
教育研究社会活動 山口県読書活動推進協議会委員(令和4年度~5年度)
日本学校心理士会
日本臨床発達心理士会
知的障害教科研究会
NPO法人おひさま生活塾研修講師
研究活動の概要

研究活動(1)
■研究題目
障害のある子どもの就学先決定に関する課題と解決に向けた考察

■研究成果の要旨
障害のある幼児をもつ保護者が子どもの就学先決定の際に、教育委員会等の話の中でよかったことや悩んだことについて、5~6人のグループを構成し、半構造化されたインタビュー調査を行った研究である。

■研究成果の報告
国立特別支援教育総合研究所研究紀要第48巻p14-p29(2021)

■キーワード
就学相談 保幼小連携 保護者支援

研究活動(2)
■研究題目
知的障害教育におけるICTを活用した音楽づくりの実践研究
■研究成果の要旨
ICTを活用した音楽づくりにおける学習評価の実践を行った。知的障害のある特別支援学校小学部6年生女児を対象とした。学習指導要領に基づき、本児の音楽の評価基準についてルーブリックを作成し、本児の自己評価及び教員の評価で目標達成の評価を行った。授業では「Muse score」と「KAGURA」というアプリを用いることによって主体的に音楽づくり(作曲)を行うことができた。また、評価の難しい芸術教科の学習評価の在り方について提案することができた。
■研究成果の報告
日本特殊教育学会ポスター発表(2022)
■キーワード
音楽づくり 学習評価 ICT


研究活動(3)
■研究題目
特別な支援の必要な児童生徒に対するICTの活用に関する研究
■研究成果の要旨
音声ペン(G-speak:Gridmark社)を用いた実践を,生田茂教授を中心にグループで研究を行った報告である。中学生になってから家庭学習の時間が激減したダウン症の生徒に対して,音声ペンを用いることで主体的に家庭学習の習慣を身につけさせ,併せて学習内容の定着を図れるようにと取り組んだ。「英語や漢字などを学びたい」という意欲はあるが,宿題プリントを最後までやったら終わりとし,自分から学ぼうとしない生徒であった。46 枚の英語カードについてすべて正確に読むことができた。家庭学習についても,毎日継続して平均 20 分学習を進めていることから,音声ペンの導入効果があった。
■研究成果の報告
大妻女子大学人間生活文化研究No25,No26
Education and Technology Support for Children and Young Adults With ASD and Learning Disabilities, Chapter7,p136-p138
国立特別支援教育総合研究所ジャーナル第10号p17-p22
■キーワード
知的障害 ICT 音声ペン

種類 著書・
学術論文の名称
単著
共著
筆者 発行
年月等
発行所等 概要
学術論文
学術論文 保護者への調査からみられる就学先決定に関する課題とその解決に向けた考察-フォーカス・グループ・インタビューによる調査の結果から- 共著 坂井直樹,李 煕馥,土井幸輝,土屋忠之,内田潤一,牧野泰美 2021.3 国立特別支援教育総合研究所研究紀要,第48巻,p14-p29 障害のある幼児をもつ保護者が子どもの就学先決定の際に、教育委員会等の話の中でよかったことや悩んだことについて、5~6人のグループを構成し、半構造化されたインタビュー調査を行った研究である。
学術論文 教材・教具(ICT)の活用に関する研修プログラムの作成に向けた実態調査 共著 坂井直樹,杉浦 徹,青木高光 2021.3 国立特別支援教育総合研究所ジャーナル,第10号,p17-p22 障害のある子どもを担当する教員のICT活用に関する資質向上のため、どのような研修が必要であるかを明らかにし、研修プログラムの試案を作成するための基礎調査を行った。全国の都道府県教育委員会のICT研修担当者に質問紙によるアンケート調査を実施した。結果では、ICT機器やネットワークなどの環境整備が追い付いていないことや、教員のICTのリテラシーの差により内容の設定が難しいことが明らかとなった。
学術論文 知的障害生徒における排便後の処理スキルに関する研究 : 洗浄便座を使用したスキル獲得の過程 共著 坂井直樹,須藤邦彦 2012.9 山口大学教育学部研究論叢第62巻第3部,p205-p213 知的障害のある中学部生徒の排便後にお尻を拭く動作の獲得を目指した実践研究である。洗浄便座を活用することでお尻が拭けているかどうかの判別を、お知りに当てたトイレットペーパーが濡れているかどうか確認することによって模擬的に動作を獲得させるようにした。これによって、外出先でも一人でお尻を拭くことができるようになったと保護者から報告を受けた。
学術論文 生活単元学習における性に関する指導の実践的研究 : 附属特別支援学校中学部2組の生活単元学習の実践から 共著 坂井直樹,吉富恵子,藤本貴子,齋藤正浩,松村淳子 2012.1 山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要第33号,p163-172 知的障害のある生徒の学級において性に関する指導を単元化した実践研究である。当該学校においてはこれまで性に関する指導を体系的・系統的に実施することがなかったことから、本研究は先導的な研究となった。この研究をきっかけに次年度より性に関する指導を校内の多くの学級で取り組むこととなった。
学会発表
学会発表 てんかん発作のある重度知的障害児の要求行動に関する研究-発作等により認められなくなったお菓子に手を伸ばす要求行動の再獲得を目指して- 共著 坂井直樹,須藤邦彦 2015.9 日本特殊教育学会第53回大会 てんかんのある重度知的障害と肢体不自由の重複障害のある中学部生徒に対して、要求行動の再獲得を目指した研究である。特殊教育学会のポスター発表で発表した。本児は自発的に好きなものに手を伸ばす行動がてんかんによって消失しかかっていた。そこで、好きなおかしを自分でつかむという行動を練習させることによって、手を伸ばして欲しいものを要求するという行動の再獲得を目指した。繰り返し試行することによって、自分で手を伸ばす回数が増加した。
学会発表 他生徒とのかかわりに回避行動を示していた発達障害生徒のコミュニケーション行動の拡充~特別支援学校における生徒同士の対人相互交渉スキルの向上目指して~ 共著 坂井直樹,安冨正人,須藤邦彦 2014.9 日本特殊教育学会第52回大会 山口大学教育学部附属特別支援学校中学部で毎週金曜日に行ったハッピーフライデーという仲間同士の関係性を深めるゲーム活動についてまとめた研究である。特殊教育学会においてポスター発表を行った。当時、ASDの生徒Aがある特定のASD生徒Bに対して嫌悪していた状況を、他の知的障害生徒Cの力を借りながら、ゲーム活動を通して少しずつ歩み寄れるようにした取り組みであり、このことがきっかけで他の生徒に対しても円滑なコミュニケーションをとれるようになった。