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教員氏名 | 大場 健司 |
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ローマ字 | Oba Kenji |
所属学部 | 人間科学部 |
所属学科 | 心理・文化学科 |
職名 | 講師 |
所属学科(兼任) | 人間科学研究科 人間科学専攻 |
研究室 | 耕学館3階 E325大場研究室 |
研究室TEL | 093-693-3139 |
メールアドレス | obakenji@kwuc.ac.jp |
主要担当授業科目 | 大学院:修了研究I、修了研究II、日本近代文学演習 学部:卒業研究演習I、卒業研究演習II、メディアと現代文化、ビジュアル文化論、日本近現代文学、海外臨地研究、ゼミナールI、キャリア基礎演習I、文化文芸概論、人間科学概論、文化文芸インターンシップ、伝わる文章力、日本語表現法I、日本語表現法II |
専門分野 | 比較文学・比較文化 日本近現代文学 |
オフィスアワー | 前期火曜3限 後期水曜3限 |
学生の皆さんへ | 文学や思想、サブカルチャーなど、人文科学の教養を学ぶと、世界を違った角度から見ることができるようになりますよ。興味がある方はぜひ研究室にいらっしゃってください。 |
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最終学歴 | 九州大学大学院地球社会統合科学府地球社会統合科学専攻 博士(学術)学位取得(博甲第47号) |
取得学位 | 「博士」(学術)(九州大学博甲第47号) |
職歴 | 韓国・朝鮮大学校外国語学部助教授、台湾・国立国防大学語文中心専任教師などを歴任 |
所属学会名 | 日本比較文学会 日本比較文学会九州支部 International Comparative Literature Association (ICLA) 日本近代文学会 日本近代文学会九州支部 九州大学日本語文学会 韓国日本文化学会 台湾日本語文学会 日本アメリカ文学会 九州アメリカ文学会 世界文学・語圏横断ネットワーク 岩手大学人文社会科学部宮沢賢治いわて学センター 宗左近・花の会 |
教育研究社会活動 | 【概要】 九州大学「博士」(学術)。比較文学・比較文化、日本近現代文学専攻。台湾:国立台湾大学外国語文学研究所交換留学(2016-2017年)。韓国:朝鮮大学校外国語学部日本語科助教授(2017-2018年)、台湾:国立国防大学語文中心専任教師(2018-2021年)を経て、現在は九州共立大学共通教育センター講師(2021年-)。 主な研究業績として、単著書籍に『1960s 失踪するアメリカ——安部公房とポール・オースターの比較文学的批評』(春風社、2022年12月12日、全432頁、ISBN:9784861108518)、共著書籍に松本常彦・波潟剛編『近現代文学と東アジア―教育と研究の多様性に向けて』(花書院、2016年3月)、과경 일본어 문학. 문화연구회・김효순 편저 《동아시아의 일본어 문학과 문화의 번역、 번역의 문화》(ソウル:역락、2018年2月)、杨本明・大場健司他『高考日语满分宝典』全5巻(上海:上海交通大学出版社、2022年3月)、福岡市文学館編『運動族 花田清輝』(福岡市文学館、2014年11月)など。論文に“Picasso’s Paintings as Allusions: A Comparative Study of Abe Kōbō’s The Ruined Map and Paul Auster’s Ghosts.” Trans-Humanities 9(3). 2016.、「失踪と残存記憶-村上春樹『ノルウェイの森』とディスカバー・ジャパン-」(『台灣日本語文學報』第43号、2018年6月)、「マイナー文学としての岩井俊二― 映画『スワロウテイル』と東アジアの表象」(『跨境 : 日本語文学研究 = Border crossings : the journal of Japanese-language literature studies』第14号、2022年6月)など。 【研究内容】 比較文学・比較文化と日本近現代文学、アメリカ文学、日本語教育学を専攻し、安部公房研究を行っています。 日本語文学/英語文学を、 ①比較文学・比較文化(海外文学や絵画、映画、アニメ、マンガ、写真、音楽といった他メディア)、 ②同時代言説(同時代の活字/非活字メディア)、 ③文学理論・現代思想(実存主義、ポスト構造主義) といった脱領域的・横断的な視点から読んできました。 専門の安部公房(1924-1993)研究では、1960年代の小説を、ポール・オースター(Paul Auster, 1947-)やナサニエル・ホーソーン(Nathaniel Hawthorne, 1804-1864)、T・S・エリオット(Thomas Sterns Eliot, 1888-1965)、ポール・ボウルズ(Paul Bowles, 1910-1999)といった英語文学との相互交通から比較文学的に論じてきました。 また、日本近現代文学では花田清輝や村上春樹、村上龍、サブカルチャー研究、映画研究では岩井俊二、1960年代、1980年代の同時代研究、日本におけるポストモダニズム、アメリカ文学ではポール・オースターなども研究しています。 日本語教育学の分野では、日本語教材の執筆なども行なっています。 |
受賞等 | 第29回日本比較文学会賞受賞(2024年6月) |
学内における委員会活動等 | ①国際交流委員会委員 ②教職員互助会幹事 ③大学HP学科広報 |
社会貢献・国際連携等 | 【国際教育活動、留学生支援】 九州大学基幹教育院 学習サポーター(2013年5月-2016年8月、2017年5月-2017年9月) 九州大学附属図書館 図書館学習サポーター(2014年3月-2016年9月) 九州大学外国人留学生・研究者サポートセンター 留学生サポーター(2014年4月-2014年6月) 「新入留学生オリエンテーションツアー」(九州大学附属図書館)講師(2015年4月) 「新入留学生オリエンテーションツアー」(九州大学附属図書館)講師(2016年4月) 韓国・朝鮮大学校外国語学部日本語科助教授(2017年9月-2018年8月) 韓国・朝鮮大学校「2018学年度学生自立探求チームプロジェクト」指導教官(2018年5月-2018年6月) 台湾・国立国防大学語文中心専任教師(2018年10月-2021年3月) 【国際研究活動】 九州大学交換留学プログラムThe 21st Century Challenges in Studying Abroad Program (CSP) 採択(国立台湾大学、2016年9月-2017年1月) 韓国日本文化学会第51回国際学術大会(韓国・忠南大学校)討論者(2016年10月) 韓国日本文化学会第53回国際学術大会(韓国・韓南大学校)討論者(2017年10月) 韓国日本文化学会『日本文化学報』第75輯 論文審査委員(2017年11月) 韓国日本文化学会『日本文化学報』第82輯 論文審査委員(2019年8月) 第7回東アジアと同時代日本語文学フォーラム2019台北大会(台湾・東呉大学)司会(2019年1月) 韓國日本研究總聯合會第10回國際學術大會(オンライン国際学会)討論者(2022年4月16日) 韓国日本文化学会第62回国際学術大会(韓国・忠南大学校、オンライン国際学会)討論者(2022年9月24日) |
研究活動の概要 | 論文61 ・論文名:杨本明, 大場健司, 菫春燕, 郑新超《5周突破新日语能力考试全真模拟试题N1》 ・種類:著書 ・筆者:共著 ・発行年月日:2021年6月1日 ・出版社:外语教学与研究出版社 ・概要 日本語能力試験(JLPT)N1の対策の模擬試験を作成し、北京外語大学の外語教学与研究出版社から出版した。上海理工大学の楊本明先生らとの共同研究で執筆したもので、同じメンバーで2014年に出版した日本語能力試験(JLPT)N1問題集の新バージョンである。全問題と解説の添削、校正を行なった(全272ページ)。依頼あり。
論文62 ・論文名:「日本文化論における「縄文」の系譜学」 ・種類:その他 ・筆者:単著 ・発行年月日:2021年7月31日 ・出版社:『宗左近・花の会会報』第2号 ・概要 柄谷行人『世界史の構造』(岩波書店、2010年6月)において論じられた「遊動」の歴史、およびフランスのポストモダン哲学者ジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuzze, 1925-1995)の「ノマドロジー」(Nomadologie)論をもとに、日本における「縄文」言説の歴史を論じた。依頼あり。
論文63 ・論文名:「森元斎著『国道3号線——抵抗の民衆史』」 ・種類:その他 ・筆者:単著 ・発行年月日:2021年10月1日 ・出版社:『九大日文』第38号(九州大学日本語文学会「九大日文」編集委員会) ・概要 哲学者、森元斎氏の著書『国道3号線——抵抗の民衆史』(共和国、2020年8月)に関する書評を、九州大学の学会誌に寄稿した。書評では、「九州」という視座に注目して、鶴見俊輔や石牟礼道子、谷川雁、森崎和江、原田正純らの思想を扱っている。
論文64 ・論文名:「北九州市立文学館第30回企画展「詩の水脈—北九州 詩の100年」講演記録」 ・種類:その他 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年2月 ・出版社:『宗左近・花の会会報』第3号(宗左近・花の会、pp.5-6) ・概要 北九州市立文学館の企画展「詩の水脈—北九州詩の100年」で開催された講演会に関する記録である。依頼あり。
論文65 ・論文名:杨本明, 大場健司, 刘苗苗, 香月玲子《高考日语满分宝典全真模拟试题》 ・種類:著書 ・筆者:共著 ・発行年月日:2022年3月 ・出版社:上海交通大学出版社(ISBN:9787313265982) ・概要 中国の大学入試における日本語試験(模擬試験)に関する共著書籍を、上海交通大学出版社から出版した。上海理工大学の楊本明先生らとの共同研究で作成した。[全ページにおける全問題と解説の添削、校正を担当](共著:杨本明, 大場健司, 刘苗苗, 香月玲子)
論文66
中国の大学入試における日本語試験(作文)に関する共著書籍を、上海交通大学出版社から出版した。上海理工大学の楊本明先生らとの共同研究で作成した。[全ページにおける全問題と解説の添削、校正を担当](共著:杨本明, 大場健司, 叶蓉, 高翼)
論文67 ・論文名:杨本明, 大場健司, 疏蒲剑, 大本启典《高考日语满分宝典阅读》 ・種類:著書 ・筆者:共著 ・発行年月日:2022年3月 ・出版社:上海交通大学出版社(ISBN:9787313266064) ・概要 中国の大学入試における日本語試験(読解)に関する共著書籍を、上海交通大学出版社から出版した。上海理工大学の楊本明先生らとの共同研究で作成した。[全ページにおける全問題と解説の添削、校正を担当](共著:杨本明, 大場健司, 疏蒲剑, 大本启典)
論文68 ・論文名:杨本明, 大場健司, 疏蒲剑, 张芳《高考日语满分宝典语法与词汇》 ・種類:著書 ・筆者:共著 ・発行年月日:2022年3月 ・出版社:上海交通大学出版社(ISBN:9787313265906) ・概要 中国の大学入試における日本語試験(文法、語彙)に関する共著書籍を、上海交通大学出版社から出版した。上海理工大学の楊本明先生らとの共同研究で作成した。[全ページにおける全問題と解説の添削、校正を担当](共著:杨本明, 大場健司, 疏蒲剑, 张芳)
論文69 ・論文名:杨本明, 大場健司, 陈海燕, 元金香《高考日语满分宝典听力》 ・種類:著書 ・筆者:共著 ・発行年月日:2022年3月 ・出版社:上海交通大学出版社(ISBN:9787313265869) ・概要 中国の大学入試における日本語試験(リスニング)に関する共著書籍を、上海交通大学出版社から出版した。上海理工大学の楊本明先生らとの共同研究で作成した。[全ページにおける全問題と解説の添削、校正を担当](共著:杨本明, 大場健司, 陈海燕, 元金香)
論文70 ・論文名:セカイ系サブカルチャーと原子力—岩井俊二『PiCNiC』と村上春樹— ・種類:学術論文 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年4月16日 ・出版社:『韓國日本研究總聯合會第10回國際學術大會』(国際学会プロシーディング) ・概要 セカイ系サブカルチャーにおける「原子力」や「核」の表象(representation)を、文学/映画/アニメ/マンガといった多種多様なメディアの視座から考察した。
論文71 ・論文名:セカイ系サブカルチャーと原子力—岩井俊二『PiCNiC』と村上春樹— ・種類:学会発表 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年4月16日 ・出版社:韓國日本研究總聯合會(韓國日本語文學會、大韓日語日文學會、日本語文學會、韓國日本文化學會) ・概要 セカイ系サブカルチャーにおける「原子力」や「核」の表象(representation)を、文学/映画/アニメ/マンガといった多種多様なメディアの視座から考察した。
論文72 ・論文名:「三浦雅士著『スタジオジブリの想像力——地平線とは何か』」 ・種類:その他 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年3月 ・出版社:『九大日文』第39号(九州大学日本語文学会「九大日文」編集委員会) ・概要 批評家、三浦雅士氏(1946年-)によるアニメ批評を、ポストモダニズム(Postmodernism)の視座から論じた。
論文73 ・論文名:茂木謙之介、大嶋えり子、小泉勇人編『コロナとアカデミア』 ・種類:著書 ・筆者:共著 ・発行年月日:2022年5月11日 ・出版社:名古屋:雷音学術出版(ISBN 978-4-9912264-0-3) ・概要 新型コロナ・ウイルス流行下での遠隔授業の運営方法に関する共著書籍である。「九州共立大学共通教育センター「ことばと日本文化」 (1・2年生)授業実践報告」(p.13)の章を担当した。全181頁。
論文74 ・論文名:マイナー文学としての岩井俊二― 映画スワロウテイルと東アジアの表象 ・種類:学術論文 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年6月30日 ・出版社:『跨境 日本語文学研究』第14号(pp. 177-190) ・概要 国際学会「東アジアと同時代日本語文学フォーラム」の国際査読誌『跨境 日本語文学研究』第14号に掲載された学術論文である。岩井俊二(1963年-)監督の映画『スワロウテイル』(1996年9月)における東アジアのディアスポラ(Diaspora)の表象(representation)をメディア(media)越境的に論じている。1980年代以降、日本のポストモダン(postmodern)では、坂本龍一(1952年-)らの電子音楽や押井守(1951年-)の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年11月)といったアニメ映画によって「テクノ・オリエンタリズム」(Techno-Orientalism)が形成されている。岩井俊二『スワロウテイル』をこういったサブカルチャー(subculture)の文脈に位置づけながら、映画内における日本語/英語/中国語を、ジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuze, 1925-1995)&フェリックス・ガタリ(Pierre-Félix Guattari, 1930-1992)の「ノマドロジー」(Nomadologie)や「マイナー文学」(Milor Literature)の視座から論じた。
論文75 ・論文名:アニメの中の互酬性—細田守『おおかみおとこの雨と雪』と柄谷行人— ・種類:学術論文 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年9月24日 ・出版社:『韓國日本文化學會第62回國際學術大會』(国際学会プロシーディング)(pp. 146-156) ・概要 韓国日本文化学会第62回国際学術大会(於・韓国:忠南大学校、オンライン国際学会)におけるプロシーディングに収録された論文である。細田守(1967年-)監督のアニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』における現代思想の受容について論じている。具体的には、批評家、柄谷行人(1941年-)の『世界史の構造』(岩波書店、2010年6月)における「遊動」(ノマドロジー)や「互酬性」(贈与と返礼)の影響関係について論じている。
論文76 ・論文名:アニメの中の互酬性—細田守『おおかみこどもの雨と雪』と柄谷行人— ・種類:学会発表 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年9月24日 ・出版社:韓国日本文化学会第62回国際学術大会(於・韓国:忠南大学校、オンライン国際学会) ・概要 日本文化関連の国際学会で、細田守(1967年-)監督のアニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』における現代思想の受容について、オンライン(Zoom)を用いて口頭発表を行なった。具体的には、批評家、柄谷行人(1941年-)の『世界史の構造』(岩波書店、2010年6月)における「遊動」(ノマドロジー)や「互酬性」(贈与と返礼)の影響関係について論じた。
論文77 ・論文名:楊本明編輯團隊、大場健司『JLPT新日檢【N1考題】10回全真模擬試題』 ・種類:著書 ・筆者:監修 ・発行年月日:2022年9月7日 ・出版社:台湾:捷徑文化(ISBN:9786267116180) ・概要 台湾の出版社、捷徑文化から日本語能力試験(JLPT)関連の教科書を出版した。日本語能力試験N1レベルの模擬試験が10回分収録されている。上海理工大学の楊本明先生らとの共同研究で作成したものを、大場が監修者として全てチェックし、修正を行うことで作成されている。
論文78 ・論文名:楊本明編輯團隊、大場健司『JLPT新日檢【N2考題】10回全真模擬試題 ・種類:著書 ・筆者:監修 ・発行年月日:2022年10月12日 ・出版社:台湾:捷徑文化(ISBN:9786267116197) ・概要 台湾の出版社、捷徑文化から日本語能力試験(JLPT)関連の教科書を出版した。日本語能力試験N2レベルの模擬試験が10回分収録されている。上海理工大学の楊本明先生らとの共同研究で作成したものを、大場が監修者として全てチェックし、修正を行うことで作成されている。
論文79 ・論文名:「永野潤著『イラストで読むキーワード哲学入門』」 ・種類:その他 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年10月1日 ・出版社:『九大日文』第40号(九州大学日本語文学会「九大日文」編集委員会)pp. 21-23) ・概要 哲学者、永野潤氏の著書『イラストで読むキーワード哲学入門』(白澤社、2019年4月)に関する書評を、九州大学の学会誌に寄稿した。書評では、ポストモダン(postmodern)後のJ=P・サルトル(Jean-Paul Sartre, 1905-1980)の再評価や、サブカルチャー(subculture)の視座から論じている。
論文80 ・論文名:「書評 松枝佳奈著『近代文学者たちのロシア ——二葉亭四迷・内田魯庵・大庭柯公』 (ミネルヴァ書房、2021 年)」 ・種類:その他 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年11月20日 ・出版社:『日本比較文学会九州支部NEWSLETTER』(日本比較文学会九州支部事務局、pp. 4-5) ・概要 日本比較文学会九州支部の『NEWSLETTER』創刊号に、松枝佳奈著『近代文学者たちのロシア ——二葉亭四迷・内田魯庵・大庭柯公』(ミネルヴァ書房、2021 年6月)に関する書評を寄稿した。この研究書では二葉亭四迷(1864–1909年)、内田魯庵(1868–1929)、大庭柯公 (1872年–没年不詳)の「ロシア研究」が多様な資料をもとに詳細に論じられており、書評では日本/ロシア/イギリスを越境する「三点測量」などの比較文学的な研究方法について論じている。依頼あり。
論文81 ・論文名:「近況報告」 ・種類:その他 ・筆者:単著 ・発行年月日:2021年10月1日 ・出版社:『日本比較文學會九州支部会報』第34号(日本比較文学会九州支部、2021年10月1日、p. 9) ・概要 日本比較文学会九州支部の『会報』第34号に、2020年度における①著書・論文、②講演・口頭発表 、③海外主張などの研究・教育業績に関する近況報告を寄稿した。台湾で行なった研究・教育業績をまとめている。
論文82 ・論文名:「会員短信」 ・種類:その他 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年11月20日 ・出版社:『日本比較文学会九州支部NEWSLETTER』創刊号(日本比較文学会九州支部事務局、2022年11月20日、p. 10) ・概要 日本比較文学会九州支部の『NEWSLETTER』創刊号に、単著学術書の拙著『1960s 失踪するアメリカ— 安部公 房とポール・オースターの比較文学的批評』(春風 社、2022 年 12 月12日)の紹介、及び2021年度の研究の近況に関する短信を寄稿した。
論文83 ・論文名:『1960s 失踪するアメリカ——安部公房とポール・オースターの比較文学的批評』 ・種類:著書 ・筆者:単著 ・発行年月日:2022年12月12日 ・出版社:横浜:春風社(全432頁、ISBN:9784861108518) ・概要 日米比較文学に関する単著の学術書である。「アメリカ」や「都市」、「失踪」をキー・ワードに、日本文学/アメリカ文学の相互交通を比較文学的に吟味している。日本のアヴァンギャルド(Avantgarde)作家、安部公房(1924-1993年)と現代アメリカのポストモダン(Postmodern)作家、ポール・オースター(Paul Auster, 1947-)の文学テクストを、①比較文学・比較文化(海外文学や絵画、映画、音楽、ファッションといった他メディア)、②同時代言説(1960年代の活字メディア、非活字メディア)、③現代思想・文学理論(実存主義、ポスト構造主義)といった脱領域的・横断的な視座から論じている。
論文84 ・論文名:「いま、安部公房を読むということ——実存主義とポストモダニズム——」 ・種類:学会発表 ・筆者:単著 ・発行年月日:2023年4月15日 ・出版社:韓國日本硏究總聯合會 (韓國日本文化學會、韓國日本語文學會、大韓日語日文學會、日本語文學會)(於・韓国:忠南大學校(オンライン国際学会)) ・概要 ポストモダン(Postmodern)後の実存主義(Existentialism)再評価の文脈で安部公房(1924-1993年)を「読む」ことの意義を論じた。具体的には、ジャック・デリダ(Jacques Derrida, 1930-2004)、柄谷行人(1941年-)によるポストモダン批判を踏まえながら日本の「批評」の流れを概観し、そこに安部公房のテクストを位置付けて吟味した。
論文85 ・論文名:「いま、安部公房を読むということ——実存主義とポストモダニズム——」 ・種類:学術論文 ・筆者:単著 ・発行年月日:2023年4月15日 ・出版社:『韓國日本硏究總聯合會 第11回 國際學術大會』(国際学会プロシーディング)(韓國日本文化學會、pp. 252-259) ・概要 ポストモダン(Postmodern)後の実存主義(Existentialism)再評価の文脈で安部公房(1924-1993年)を「読む」ことの意義を論じた。具体的には、ジャック・デリダ(Jacques Derrida, 1930-2004)、柄谷行人(1941年-)によるポストモダン批判を踏まえながら日本の「批評」の流れを概観し、そこに安部公房のテクストを位置付けて吟味した。
論文86 ・論文名:「春風社編集部編『わたしの学術書——博士論文書籍化をめぐって』」 ・種類:その他 ・筆者:単著 ・発行年月日:2023年3月31日 ・出版社:『九大日文』第41号(九州大学日本語文学会「九大日文」編集委員会、pp. 54-57) ・概要 博士論文書籍化に関する書籍『わたしの学術書——博士論文書籍化をめぐって』(春風社、2022年4月)についての書評を、九州大学の学会誌に寄稿した。書評では若手研究者の「ライフ・ヒストリー」(Life History)や学問への情熱について論じている。
論文87 ・論文名:「縄文とポストモダニズム―同時代言説のなかの宗左近」 ・種類:学会発表 ・発行年月日:2023年6月25日 ・出版社:2023年度日本近代文学会春季大会「国際研究集会 文学のインターセクション 翻訳とテクストの複数性」(於・青山学院大学青山キャンパス、2023年6月25日)パネル発表「宗左近の〈戦争の記憶〉と〈縄文〉言説」(パネル発表者:稲田大貴、大川内夏樹、大場健司) ・概要 日本近代文学会でのパネル発表「宗左近の〈戦争の記憶〉と〈縄文〉言説」(共同発表者:稲田大貴、大川内夏樹、大場健司)で行なった研究発表である。北九州市出身の詩人、宗左近(1919-2006年)の評論や詩における「縄文」を、ロラン・バルト(Roland Barthes, 1915-1980)のポストモダニズム(Postmodernism)や柄谷行人(1941年-)のポストモダニズム批判との関連で吟味した。
論文88 ・論文名:「九州大学と私―韓国・台湾・日本での研究・教育生活について―」 ・種類:学会発表 ・筆者:単著 ・発行年月日:2023年10月14日 ・出版社:九州大学大学院比較社会文化研究院主催<地球社会統合科学府設立10周年企画>「文学系総合演習から巣立った卒業生との交流会」(於・JR博多シティ会議室、2023年10月14日) ・概要 九州大学大学院比較社会文化研究院の主催で開催された講演会において、卒業生として講演を行なった。九州大学時代の研究生活や、韓国・朝鮮大学校、台湾・国立国防大学、日本・九州共立大学での教育・研究生活を概観した。招待発表。
論文89 ・論文名:「柄谷行人著『力と交換様式』」 ・種類:その他 ・筆者:単著 ・発行年月日:2023年10月1日 ・出版社:『九大日文』第42号(九州大学日本語文学会「九大日文」編集委員会、pp. 43-45) ・概要 批評家、柄谷行人(1941年-)の著書『力と交換様式』(岩波書店、2022年10月)についての書評を、九州大学の学会誌に寄稿した。書評では、柄谷の「交換様式」論を、柄谷行人『探究II』(講談社、1989年6月)の「交通」論と比較して考察した。また、文学・文化研究と「アソシエーション」(association)の可能性についても吟味した。
論文90 ・論文名:「実存主義的自由のために——安部公房、柄谷行人、D・グレーバー」 ・種類 :学会発表 ・種類 :学会発表 ・筆者 :単著 ・発行年月日:2023年12月2日 ・出版社:日本比較文学会第55回中部大会 藤岡伸子さん追悼シンポジウム 「言葉の力を信じたい~つくる/はたらきかける力を文学/文化研究に取り戻す試みを~」(司会・ディスカッサント:岩田和男、発表者:平林美都子、林正子、大場健司、於・愛知学院大学名城公園キャンパス アリスタワー3階7301教室、2023年12月2日) ・概要 : 日本比較文学会中部支部での藤岡伸子先生追悼シンポジウムで研究発表を行った。司会・ディスカッサントは岩田和男先生(愛知学院大学教授)、報告者は平林美都子先生(愛知淑徳大学名誉教授)、林正子先生(岐阜大学名誉教授)、大場健司である。文学/文化研究がいかに個人の「生きる場」を活性化するかをテーマに、シンポジウムを行った。本発表では文学/文化研究と「生きること」をテーマに、安部公房(1924-1993)の小説における「失踪」を、J=P・サルトル(Jean-Paul Sartre, 1905-1980)の実存主義や、柄谷行人(1941-)のポストモダン批判、D・グレーバー(David Graeber, 1961-2020)の文化人類学の視座から吟味した。招待発表。 |
研究業績ホームページ「researchmap」 | https://researchmap.jp/kenji-oba/ |
研究者情報ホームページ「J-GLOBAL」 | https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201601017294579617 |
単著学術書『1960s 失踪するアメリカ——安部公房とポール・オースターの比較文学的批評』(春風社ホームページ「既刊目録」) | http://www.shumpu.com/portfolio/928/ |
日本比較文学会ホームページ「日本比較文学会賞」 | http://www.nihon-hikaku.org/activity/award.html |