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教員氏名 井上 由紀
ローマ字 INOUE Yuki
所属学部 家政学部
所属学科 栄養学科
職名 教授
研究室 井上 由紀
研究室TEL 093-693-3279
メールアドレス y-inoue001@kwuc.ac.jp
主要担当授業科目 栄養教育論 
臨床栄養学
専門分野 臨床栄養
学生の皆さんへ 悔いのない、充実した4年間を過ごしてください
最終学歴 中村学園大学家政学部食物栄養学科管理栄養士専攻
取得学位 家政学士
職歴 1986年7月 折尾記念病院(現 丘の規病院)入職
2011年11月 折尾記念病院(現 丘の規病院)退職
2011年12月 一般財団法人 平成紫川会 小倉記念病院 入職
2024年2月 一般財団法人 平成紫川会 小倉記念病院 退職
2024年4月 九州女子大学 入職
所属学会名 日本栄養改善学会、日本病態栄養学会、日本循環器学会、日本心不全学会、日本栄養治療学会
種類 著書・
学術論文の名称
単著
共著
筆者 発行
年月等
発行所等 概要
学術論文
学術論文 Clinical trial of glutamate for the improvement of nutrition and health in the elderly Miki Tomoe, Yuki Inoue, Akiko Sanbe, Kenji Toyama, Shigeru Yamamoto, Tatsushi Komatsu 2009 Ann N Y Acad Sci, 1170,82-86 入院している高齢者のグルタミン酸摂取量が低く、主食にL-グルタミン酸ナトリウム(MSG)を補給することで行動が改善されることから、入院中の高齢者を対象とした二重盲検プラセボ対照試験を実施した。結論として、0.5% MSGを1日3 回、お粥に3か月間補給すると、
入院している高齢者の行動と栄養状態が改善されました。
学術論文 高齢者施設における食事中の遊離グルタミン酸含量についての検討 三瓶彰子,外山健二,井上由紀, 巴美樹 2009.3 栄養学雑誌 味覚だけでなく内臓感覚も刺激することで食事を通じた高齢者の栄養改善に貢献する可能性のある遊離 Gluについて、病院食中の含量を測定し給与量を求めた。常食の遊離 Glu給与量は一般高齢者の摂取量の約45%であった。全粥ミキサー食の遊離Glu給与量はさらに少なく常食の約65%、一般高齢者の約30%にすぎなかった。
学術論文 後期高齢患者に対するPEM-01経腸栄養剤投与による血中亜鉛および脂肪酸濃度への改善効果 巴美樹,井上由紀,三瓶彰子, 酒井理恵,木村由香,外山建二 2005 栄養-評価と治療22,2, 199-2005 経管栄養の高齢入院者に対し、濃厚流動食PEM-01を8週間投与後の
血清亜鉛、銅、血中脂肪酸濃度の推移を観察した。その結果、後期高齢者入院患者の経腸栄養管理時における血清亜鉛、銅およびEPA、DHAの改善に有用であることが示唆された。
学術論文 後期高齢入所者 における高齢者用栄養素補充飲料 による栄養状態の改善 効果 巴美樹,岩切尚美,酒井理恵,瓦林信 子,三瓶彰子,井上由紀,山本茂 2005.2 栄養学雑誌 施設入所後期高齢者10例 を対象 としてビタミンB1および各栄養素の摂取状況 を調査した。さらに水溶性ビタミンを強化した栄養補助食品(栄養素補充飲料)を食事に付加し、その臨床的有用性について検討した。栄養素補充飲料による水溶性ビタミン補給効果とエネルギー代謝における水溶性 ビタミンの重要性から、後期高齢者においてはエネルギー、たんぱく質の十分な補給に加えて水溶性ビタミンの補給が重要である可能性が示された。
学術論文 新規濃厚流動食「PEM-01(ペムベスト)」による高齢PEM(protein energy malnutrition)患者の栄養改善効果 巴美樹,井上由紀,三瓶彰子,酒井理恵,木村由香,山本広子,永野吉騎,西野憲史 2004.6 栄養-評価と治療 経管栄養の高齢入院者に対し、従来の経腸栄養製品からたんぱく質比率22%、ビタミン、ミネラルを豊富に含む濃厚流動食PEM-01に変更し、8週間投与後の栄養状態を検討した。その結果、血清アルブミン値が3.5g/dl以下の群の栄養状態改善に効果的に作用することが示唆された。
学術論文 高pH人工胃液下における経管栄養剤の増粘剤添加後の粘度変化 山本亜衣、新富瑞生、隈本伸生、井上由紀、西村拓、巴美樹 2003.6 日本栄養士会雑誌 小倉記念病院で使用されている経管栄養剤を用い、健常者の胃内とプロトンポンプ阻害剤(PPI)内服患者の胃内を想定した人工胃液条件下にて実験を行った。増粘剤を添加すると、均一に粘度が500mPas/sec以上に上昇したことから、PPI内服患者には増粘剤の利用が下痢や胃食道逆流に有効であることが示唆された。
学術論文 蛋白・エネルギー栄養障害における高蛋白食品プロテインマックス摂取による栄養完全効果 巴 美樹、井上由紀、山本廣子、西野憲史 2001.1 JJPEN. 高齢入院患者6名を対象に高蛋白食品「プロテインマックス」を飲用していただいた時の栄養状態改善効果についての研究
学会発表
学会発表 糖尿病教育入院時に行った食行動の検討 奥宏美、井上由紀、砂山裕子、永山綾子、加藤智子 第58回日本糖尿病学会 糖尿病教育入院患者の食行動を坂田式食行動質問紙表を用いて調査し、入院時と半年後の身体状況、糖脂質代謝の変化および食行動との関連について検討した。
年齢、性別、BMI、LDL-C値による食行動の違いが示唆された。良好なコントロールを維持するためにはこれらを考慮した栄養指導、教育プログラム作成が必要であると考えられた。
学会発表 心臓外科開心術予定患者への術前栄養介入の取り組みとその効果 中野しのぶ、井上由紀 2022.1 第24・25回病態栄養学会年次学術集会 心臓外科患者で栄養障害のリスクを有する手術予定患者に対し、術前より栄養介入を実施しその効果を検討した。入院日数、ICU入室期間は両群間において有意な差は見られなかったが、介入群のCONUTスコアは有意な改善が見られた。
学会発表 腹膜透析患者への食事管理・栄養指導支援 モバイルアプリケーションを利用して 井上由紀、水本彩子、金井英俊 2019.11 第25回腹膜透析医学会 食事管理・栄養指導支援モバイルアプリケーション(以下アプリ)を利用し、自宅での栄養管理向上の有効性と、栄養指導への有用性について調査を行った。
アプリ使用の満足度は高く、患者自身の必要栄養量が明確になり、摂取量が可視化され食事療法に対する意識が高まったと考える。
学会発表 フリースタイルリブレ使用患者の食行動の変化と指導方法の検討 井上由紀、砂山裕子、内田裕美、加藤智子 2019.6 第62回日本糖尿病学会 1型糖尿病患者に対しFreeStyleリブレ(リブレ)の導入を行った患者について検討を行った。
<症例>57歳 男性 2012年 1型糖尿病発症。夜勤帯の仕事もありHbA1c6.5~8.1%と血糖変動は比較的大きかった。リブレ導入し栄養指導を3ヶ月ごとに行った。その結果、導入当初は数値にあわせたインスリン調整をすることが難しかったが、その後良好となった。また徐々に食事バランスが整ってきた。
学会発表 腹膜透析患者への塩分味覚検査を実施して 奥宏美、井上由紀・金井英俊 2018.7 第63日本透析医学会 腹膜透析患者(P群)の食塩適正摂取は重要である。導入時(P0群)と1年以上経過時(P1群)、非透析群(N群)の塩味閾値調についてソルセイブ検査を実施し行った。
P0群の塩味閾値は、N群に比べ高かった。P1群はP0群に比べ塩味閾値が改善しN群と変わらなかった。P0群に比べP1群ではALB、BUNは減少、BMI、WBCは増加した。PD導入時は非透析群に比べ塩味閾値は高かったが、1年以上経過すると非透析群と同等の塩味閾値に改善した。
学会発表 脳卒中サポートチームにおける栄養プロトコルの効果 内田裕美、中野しのぶ、隈本伸生、井上由紀 2018.2 第33回日本静脈経腸栄養学会学術集会 2014年より脳卒中サポートチーム(SST)を設立した。早期経腸栄養の開始と必要栄養量確保期間の短縮を目指し、栄養プロトコルを作成した。そこで、2013年、2014年、2015年、2016年で経腸栄養開始までの欠食数、目標栄養量到達日数、SCU入室期間、在院日数、経口訓練開始までの食数、経口摂取移行までの食数について比較検討を行った。その結果、2013年にくらべ2016年で経腸栄養開始までの欠食数、目標栄養量到達日数が短縮でき、その効果が確認できた。
学会発表 食事記録により自己の食行動の振り返りができ食習慣の改善がみられた2症例 中野しのぶ、井上由紀,砂山裕子,加藤智子 2017.10 第55回日本糖尿病学会九州地方会 肥満を伴う2型糖尿病患者に対し、個々に応じた食事記録方法を実施し有効であった2例を報告する。
症例1:44歳女性。2型糖尿病、心不全、肥満(BMI36)、糖尿病性腎症3期。介入時、嘔気で食欲不振の訴えあり、食事内容把握のため食事記録を実施。時間や菓子類等の頻度と内容が把握できるようになった。その後、血糖コントロール改善につながった。
症例2:54歳女性。2型糖尿病、高血圧、肥満(BMI34)。食事記録は実施していたが食習慣改善には至らなかった。繰り返しの指導により、菓子パンや炭酸飲料などの食品と血糖上昇の関連に気づき、自分で食事を作るなどの行動変容がみられ血糖コントロール改善、体重減少にもつながった。
学会発表 低K血症患者における摂取カリウム増量の取り組み~野菜ジュース利用による有用性の検討~ 鹿嶋彩子、井上由紀,金井英俊 2017.10 第23回日本腹膜透析医学会学術集会 腹膜透析患者は低K血症を呈しやすく、心血管イベントへの影響が危惧される。従来低K血症の対応として、果物を提供していたが十分な効果は得られなかった。そこで野菜ジュースを付加しその有用性の検討を行った。その結果、給食業務が煩雑になることなく従来法よりも摂取カリウム量を増やす事ができた。付加後1週間で血清K値上昇がみられた。また低K血症をきたしやすい患者は食事摂取も不十分な傾向がある。薬剤ではカリウムのみが補充されるが、野菜ジュースでは他の栄養素も同時に摂取でき、より栄養効果を高める利点があると考えられた。
学会発表 カリウム(K)調整レタス摂取による食事の満足度に関する検討 奥宏美、井上由紀,金井英俊 2017.2 第62回日本透析医学会学術集会 末期腎不全を含む高度CKD患者に対し低Kレタス「商品名:健腎菜K含有50mg/100g」を摂取し血清K値の変化と食事の満足度、排便状況を検討した。(パナソニック㈱の栽培技術を使用)
血清K値は摂取後上昇しなかった味や食感は7割が良いと回答し、食事内容は2割が変化し野菜が食べられて良い等の意見があった。排便は4割が便秘薬を常用し、排便回数も4割が2日に1回~週1回であったが、摂取後は全体の3割が改善した。
学会発表 当院におけるNST 活動の現状報告 中野しのぶ、井上由紀,立野淳子,隈本伸生,清水誉志,定政信猛,中島研 2017.2 第32回日本静脈経腸栄養学会学術集会 2016年4月よりNST活動を開始した。開始後3か月間の活動の現状と課題について検討を行った。栄養量不足は輸液の調整や経腸栄養剤の種類の変更などにより、比較的容易に改善することができた。しかし最多介入目的の下痢は、原因をつかむことに難渋し半数の改善にとどまった。当院では循環器疾患患者が多いため、その背景に循環不全とカテコラミン製剤の使用があると考えられた。今後の課題として、急性期特有の不安定で複雑な病態を考慮し、個々の状況に応じた介入方法の検討が必要であると思われた。
学会発表 2型糖尿病患者の果物摂取量と指導後の変化 中野しのぶ、井上由紀、砂山裕子、曽我里香、加藤智子 2016.10 第54回日本糖尿病学会九州地方会 2型糖尿病患者の果物摂取状況を調査し、その後の変化について外来2型糖尿病患者に自己記入式アンケートを実施。適正量の指導を行った。3か月後再調査し生化学データとともに比較した結果、指導後の果物1回摂取量は減量したが、1週間当たりは変化なく、HbA1cの改善も認めなかった。果物摂取量について1回の指導では効果はみられなかった。後期高齢者では果物の適正量の指導が重要で、65歳未満ではその他の食品の摂取量と合せて指導する必要があると思われた。
学会発表 当院における嚥下調整食の取り組み 田中聡美、内田裕美、中野しのぶ、奥宏美、井上由紀 2016.10 第42回福岡県栄養改善学会 当院の嚥下調整食3について学会基準に基づいた改良をおこなった。改良にあたっては①嚥下調整食3の形態基準と栄養基準を満たす。②様々な味付けができる。③調理作業を煩雑にしない。④献立作成や発注業務が簡便。これらのことを考慮し真空包装してクックフリーズを行う手順を作成した。それにより、簡便に食事提供ができるようになった。観察を行う看護師の評価は従来品よりも良い結果が得られた。
学会発表 脳卒中サポートチームにおける取り組みと栄養剤選択効果の検討 内田裕美、井上由紀、松本省ニ 2016.2 第31回日本静脈経腸栄養学会学術集会 脳卒中患者では腸管に異常をきたす患者は少ない。2014年から脳卒中サポートチーム(SST)にて早期経腸栄養剤の開始と下痢発症抑制について協議しペプタメンAFからの開始を推進した。それにより下痢の発生率が減少し他の栄養剤への切り替えも早く、目標栄養量到達までの日数が短縮された。また2014年度全体でも下痢の発生低下と目標栄養量到達までの日数短縮を図ることができたと思われる。
学会発表 腹膜透析患者への塩分味覚検査を試みて  ~導入期と1年後の比較~ 2016.1 第19回日本病態栄養学会年次学術集会 PD導入期と導入1年後において塩味閾値に違いがあるか比較した結果、導入1年後のほうが閾値は高く、塩味に関する感度が鈍いという事がわかった。悪化群、変化なし群に体重増加が見られた事から体液管理不足が考えられた。改善群では体重の増加少なかったため塩分摂取量の影響が考えられた。定期的な栄養指導と透析方法についての検討が示唆された。
学会発表 当院における糖尿病透析予防指導の1年後の評価 井上由紀、砂山裕子、野原正行、加藤智子 2015.11 第53回日本糖尿病学会九州地方会 糖尿病透析予防指導の効果について継続指導を行った患者を病期別と調理担当者別に分け分類し、初回時と1年後を比較した。
1年後、2期はHbA1c、LDL-C、尿ALBは変化なし。3期ではHbA1c、LDL-C、血圧、尿蛋白は低下し4名が2期へと移行。しかしeGFRは低下。4期はHbA1c、血圧、eGFRは変化なく、LDL-Cは低下した。早期介入によって腎症の進展予防が示唆された。調理担当者別の比較では家族構成などの生活要因があると考えられた。
学会発表 糖尿病患者会を実施して~その効果と今後の課題~ 中野しのぶ、井上由紀、永山綾子、加藤智子 2015.5 第58回日本糖尿病学会 糖尿病患者会でバイキング形式の食事会とグループワークを実施しその後アンケート調査を行い効果を評価した。その結果、体重、HbA1cともに有意に減少し糖尿病患者への体験型の栄養指導は血糖・体重コントロールにおいて有効であり、体験型の取り組みを継続していく必要性がある。
学会発表 腹膜透析患者への塩分味覚検査を試みて  ~導入時と導入後 患者の比較 ~ 波多野加織、井上由紀、野上昌代、金井俊英 2014.6 第59回日本透析医学会通常総会 腹膜透析患者のうち導入期31名、維持期32名を対象にソルセイブ検査とアンケートを行った。導入時PD患者は、塩味閾値の低下がみられた。導入後では、食生活に対する意識の低下が伺われ、導入後の栄養指導の必要性が示唆された。
学会発表 受け入れ困難患者に対する1症例~行動変容尺度に合わせた糖尿病透析予防指導の取り組み~ 奥宏美、井上由紀、砂山裕子、永山綾子、加藤智子 2013.11 第51回日本糖尿病学会地方会 【症例】58歳、男性、身長168.2cm、体重121.4kg、ラーメン屋
51歳の時に脳梗塞で入院。糖尿病と高血圧を指摘。その後糖尿病透析予防指導の介入となった。
当初は威圧的、否定的な発言であったが、段階的にアプローチすることで目標を決め実行するようになりHbA1c11.4%が1年後には7.6%、体重105kgと改善した。受け入れ困難者への介入には、行動変容尺度にあわせた指導が重要と考える。
学会発表 腹膜透析患者への塩分味覚検査を試みて 井上由紀、波多野加織、野上昌代、金井俊英 2013.6 第58回日本透析医学会通常総会 腹膜透析患者に対し、ソルセイブ検査を利用し、塩味閾値について調査した。その結果、腹膜透析患者は塩味閾値の低下がみられる方が多く、自分では薄味と評価していても実は塩分の過剰が考えられる可能性が示唆された。