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教員氏名 吉田 浩一
ローマ字 YOSHIDA, Kouichi
所属学科 子ども健康学科
職名 教授
所属学科(兼任) 専攻科 子ども健康学専攻
研究室 弘明館4階 A407
研究室TEL 093-693-3103
メールアドレス 55yoshida338@kwuc.ac.jp
主要担当授業科目 幼児と言葉 保育内容指導法・言葉 発達心理学 同和教育 (専攻科)教育学特論Ⅱ キャリアデザイン特別演習Ⅱ  修了研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
専門分野 保育内容・言葉領域 国語科教育  
教育病理(教師の不祥事防止)
オフィスアワー 火曜日 13:00~17:00 弘明館4階A407
学生の皆さんへ 将来の自分の姿をイメージし、そのために努力していくことを積み重ねることで、自己向上していきます。大切なのは「努力向上」です。自分の将来像をイメージ・マップにしたり、時として現在の努力を振り返ったりし、コツコツと自分を高めていきましょう。私自身も、研究論文の作成やや研究発表などの実績を積み重ね、努力を続けています。今後も続けていくつもりです。「努力向上」とは、そのようなことだと思っています。
最終学歴 星槎大学大学院教育学研究科博士後期課程中退
取得学位 修士(学術)
職歴 福岡県直方市内小学校 教諭
福岡県中間市内小学校 教諭、主幹教諭、教頭
東筑紫短期大学 食物栄養学科 教育学研究室 准教授
九州栄養福祉大学 リハビリテーション学部 非常勤講師
九州栄養福祉大学 食物栄養学科 非常勤講師
令和5年度より 九州女子短期大学 子ども健康学科
所属学会名 全国大学国語教育学会 国語教育史学会 日本保育学会 
日本社会病理学会 日本人権教育学会 日本パペット・セラピー学会等
教育研究社会活動 福岡「子ども読書」関連団体協議会
子ども文学学校・オンラインの会 
夏の文章教室/冬の文章教室 専任講師
直方文化連盟 理事
中間北小学校職員研修(不祥事防止) 講師
植木小学校職員研修(不祥事防止)講師
『林芙美子顕彰』小中学生作文コンクール 最終審査員 
学内における委員会活動等 学内ハラスメント委員会
研究活動の概要

研究活動(1)

■研究題目

学生にとって心に残る絵本が及ぼす影響~テキストマイニング法を用いて~

 

■研究の要旨

 絵本は、「ことばと絵からなり、その相互の関係によって成立し、ページをめくることで物語が展開していく視覚表現メディアであい、コミュニケーションアート」(生田,2018)であり、「テキスト(言葉・文章)とイラストレーション(図像・絵)で、さまざまな『情報』を伝達する表現媒体」(藤本,2013)である。浅木(2023)は、「絵本力」として親による読み聞かせは「①愛着形成につながる②大きな安心感が残る③聞く力を育む④イメージを蓄える⑤絵本の言葉や文章が、子どもの語彙や表現力となる⑥絵本の登場人物が、生きるお手本として自己肯定感を育てる⑦人を思いやる気持ちや相手を理解する気持ちが育つ」としている。
 ところで学生においては、どのような絵本が心に残り、その絵本からどのような影響を受けたととらえているのだろうか。本研究は、絵本が学生に及ぼした影響についてテキストマイニングを使って明らかにしたものである。

 

■研究成果の報告

九州女子大学学術情報センター研究紀要 Vol.7 pp.149-157   2024年2月

 

■キーワード

絵本, 絵本の機能, 絵本の影響, テキストマイニング

 

 

研究活動(2)

■研究題目

保育者における望ましい絵本の読み聞かせ~保育内容・言葉テキストの読み聞かせ方法についての比較検討を通して~

 

■研究の要旨

本研究は、保育内容「言葉」及び「幼児と言葉」に関する学生向けテキストにおいて、絵本の読み聞かせ方法がどのようにとらえられており、どのように説明されているかを比較し、望ましい読み聞かせ方法を探究したものである。まず、絵本の読み聞かせについて必要不可欠な活動内容を明らかにした。次に無作為抽出した10冊のテキストにおいて、絵本の読み聞かせの方法はどのように説明されているのかを比較した。そして、絵本の読み聞かせ活動の解説について、内容分析し、一覧表にした。この比較により、読み聞かせ方法についての記載についての有無があることが分かった。テキストにおいては、読み聞かせのねらいにそぐわない記述や詳細に述べられてはいるが、実践者が判断すればよい内容などの不必要な記述も見られた。それぞれのテキストにおいて説明されていることを総合的に検討して望ましい読み聞かせのあり方を明らかにした。

 

■研究成果の報告

九州女子大学紀要 第60巻1号 2023年 pp.69-77

 

■キーワード

保育内容・言葉  テキスト  絵本 読み聞かせ

 

 

研究活動(3)

■研究題目

テキスト保育内容「言葉」における言語機能の解説に関する比較

 

■研究の要旨

本研究は,保育内容「言葉」及び「幼児と言葉」に関する学生向けテキストにおいて,言語の機能がどのようにとらえられており,どのように説明されているかを比較し,特徴と問題点,課題について明らかにしたものである。まず,言語の機能について研究者の定義から共通項を見出し,その説明に必要不可欠な内容を明らかにした。次に無作為抽出した8冊のテキストにおいて,言語の機能に関する解説について,内容分析し,一覧表にした.幼児期においては,言語の機能のすべてを教育内容としておらず,言語お発達段階に即して,軽重を付けている。この比較により,それぞれのテキストにおいて重視されている内容に差異があるが,共通していることは,音声言語によるコミュニケーション機能を重視していることであった。

 

■研究成果の報告

九州女子大学学術情報センター研究紀要 Vol.6 pp.127-136  2023年2月 共著・水上栄一

 

■キーワード

保育領域「言葉」 言語の機能 テキスト分析 記述内容比較

 

 

研究活動(4)

■研究題目

子どもにとっての詩の生成・その意義をめぐって ~詩人たちの考えをふまえて~

 

■研究の要旨

子どもにとっての詩の生成とは、子どもが詩という文芸の表現をイメージし、作品として生まれさせることである。現代詩人に子どもにとっての詩の生成に関するアンケート調査を実施したことをもとに詩の生成の意義を見出すことにした。子どもが詩を生成させることに賛同の声と反対の声がおよそ半数ずつあり、それぞれの詩の教育観に違いがみられた。

 

■研究成果の報告

東筑紫短期大学研究紀要 第53号 pp.199-209 2022年12月

 

■キーワード

東筑紫短期大学研究紀要 第53号 pp.199-209 2022年12月

 

 

研究活動(5)

■研究成果の報告

<単著・国語>

・「読みを深める『書く活動』の指導~お手紙~」『実践国語研究No.80 6/7月号』(p90~95)1988年6月 明治図書

・「見たこと・感じたことをみじかいことばで(詩の創作指導)」『実践国語研究No.260 10/11月号』(p84~86)2004年10月 明治図書

・「読書活動で戦争児童文学の読みを深める 小3『ちいちゃんのかげおくり』」『実践国語研究No.267 6/7月号』(p41~44)2005年6月明治図書

・「「『進行に沿って話し合う力』を育てる」明治図書『実践国語研究No.289 6/7月号』(p67~70)2008年6月 明治図書

<共著>
共著『読解力向上をめざした授業づくり・中学年』(p46~49)東洋館出版 2006年8月
共著『活用力を育てる教科指導ヒントとアイデア4年』(p54~55/p58~59/p62~63/p66~67/p70~71)小学館 2008年5月
共著『読む力をぐんぐん伸ばす読書活動』(p46~50/p122~125)小学館 2008年8月
共著『小学校「特別の教科 道徳」の通知表文例』(p118~125)明治図書 2019年5月
<学生用テキスト>
単著『入門・教育学』三恵社 2021年4月
単著『入門・教育の方法と技術』三恵社 2021年4月

単著『入門・道徳教育の理論と授業方法』2021年4月
単著『入門「総合的な学習の時間」構想と展開』創読の会企画 2021年6月
単著『教職概論』創読の会企画 2021年7月 
単著『入門・発達心理学』三恵社 2024年4月 等。
<論文・研究ノート>
単著『研究ノート・「人間形成の教育」「人間認識の教育」の指導過程の比較: 文学教材の授業における輿水理論と西郷文芸研方式』FOD出版 2021年5月
<教師の不祥事防止関係>
〇学会発表「教師の倫理観・規範意識の高揚」 日本倫理道徳研究学会 第4回大会 2019年12月 於東京大学本郷キャンパス
〇実践報告「教師の倫理観・規範意識の維持・継続化-コンプライアンス通信による短時間研修-」倫理道徳研究 第4号 pp.29-42  日本倫理道徳教育学会 2021年
〇論文「社会における体罰観の変遷についての考察」東筑紫短期大学研究紀要 第53号 pp.187-197 東筑紫短期大学 2021年
〇学会発表「教師の性犯罪・性暴力等による懲戒事案の推移と傾向」日本社会病理学会 第38回大会 2022年11月 於北陸学院大学
〇論文「教職員の性犯罪・性暴力等懲戒事案の推移~文部科学省「公立学校教職員の人事行政状況調査」10年の俯瞰~」九州女子大学紀要第60巻2号 pp.25-36 九州女子大学・九州女子短期大学 2024年

〇学会発表「教師の性逸脱の言説分析」日本社会病理学会 第40回大会 2024年9月 於九州大学

種類 著書・
学術論文の名称
単著
共著
筆者 発行
年月等
発行所等 概要
学術論文
学術論文 井上一郎・文学の授業で育てる<読者としての子ども>の解明 単著 吉田 浩一 2025.2.28 九州女子大学学術情報センター 井上一郎は,読者論に立った文学の授業論を主張した国語教育の研究者である.2001年から2008年まで,文部科学省初等中等教育局教科調査官として,国語科教育の改革と推進に努めてきた一人でもある.井上の読者論に立つ文学の授業論には<読者としての子ども>を育てることがテーマとなっている.しかし,他の国語教育の研究者では<読者としての子ども>という言葉は,あまり使われていない.井上以外では,藤井知広が『読者としての子どもを育てる国語教室』を著している.藤井にしては,修士の学位論文を書籍化したもので,読者論に立った国語科教育の実践を述べており,井上の<読者としての子ども>像は明確化されていない.いわば,<読者としての子ども>は,井上独自の発想によるものである.もとから「読者論に立つ授業については,定まった型をもたない」のであり,読者論に立った授業論は,研究者によって違う.では,井上の掲げる<読者としての子ども>とは,どのような子ども像を描いているのだろうか.本研究においては,井上一郎の<読者としての子ども>について明らかにすることを目的としたものである.
学術論文 文学の授業のパラダイム転換の基盤となった読者論 ~画一的主題主義から読者論へ~ 単著 吉田 浩一 2024.9.30 九州女子大学紀要 第61巻1号 本研究は、国語教育研究史において文学の授業のパラダイム転換の基盤となった読者論は、主題読みを否定する理論であったのかを明らかにすることを目的としている。読者論が導入されてきた1980年代から、文学の授業において主題読みの問題が提起され、平成10年度改訂学習指導要領においては、主題読みや文学に偏った詳細な読みからの新たな文学の授業の構築が求められるようになってきた。読者論は簡単に理解できるものではないと言われているが、その「読み」については主題読みを否定するものであるのか、求められる読者の読みはどのように述べられていたのかを論者の主要な理論と我が国の国語教育研究者の見解をもとに明らかにした。