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教員氏名 古浦 修子
ローマ字 KOURA, Shuko
所属学部 人間科学部
所属学科 心理・文化学科
職名 教授
所属学科(兼任) 人間科学研究科 人間科学専攻
主要担当授業科目 日本近現代文学史、日本近現代文学Ⅰ・Ⅱ、日本文学概論、文化文芸概論、文化文芸インターンシップ、ことばと日本文化
専門分野 日本近現代文学、キリスト教文学、遠藤周作文学
最終学歴 関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程 単位取得退学
取得学位 博士(文学)
職歴 関西学院大学非常勤講師(2014、2017)
大阪産業大学非常勤講師(2015~2018)
九州共立大学専任講師(2018~2021)
九州共立大学准教授(2021~2022)
九州女子大学准教授(2022~2023)
九州女子大学教授(2023~)
所属学会名 遠藤周作学会
日本キリスト教文学会
日本キリスト教文学会関西支部
阪神近代文学会
日本文芸学会
日本近代文学会九州支部
全国大学国語国文学会
研究活動の概要

研究活動(1)

■研究題目

『『倫敦塔』論集 漱石のみた風景』鳥井正晴・宮薗美佳・古浦修子編著 和泉書院 2021年3月

 

■研究成果の要旨

夏目漱石『倫敦塔』の作品論、評釈、研究史、研究文献目録を収録した論文集において、編集委員を務めた。自身の専門は遠藤周作文学であるが、編集委員会の依頼により遠藤研究者の立場から参加した。作品論「『倫敦塔の時間と空間―過去への眼差しを視座として―』」(P139~165)を執筆した他、編集委員による各作品論の論評「机上鼎談」の司会を担当した。

 

■キーワード

日本近代文学、夏目漱石、『倫敦塔』、『漾虚集』

 

 

研究活動(2)

■研究題目

『遠藤周作事典』遠藤周作学会編 鼎書房 2021年4月

 

■研究成果の要旨

遠藤周作の作品・事項を網羅した初の事典刊行に、編集委員として企画段階から参加した。自身は、これまでの業績に関連する項目を中心に計18項目を執筆した。
【担当項目】
『女』『女の一生 二部・サチ子の場合』『悲しみの歌』「最後の殉教者」『最後の殉教者』『無鹿』『生き上手 死に上手』『石の声 宗教・文学・紀行』「老いて、思うこと」「一つの肖像画」『『深い河』創作日記』「みみずのたわごと」「メキシコの支倉常長」「老人と翁」「私の小説作法」「私の「膝栗毛」」「笑いの文学よ、起れ」「北杜夫」

 

■キーワード

遠藤周作、日本現代文学、キリスト教文学

 

研究活動(3)

■研究題目

「遠藤周作『王の挽歌』論 ―歴史に内在する人生の「痕跡」―」(「キリスト教文藝」
第37輯 2021年11月 p.28~44)

 

■研究成果の要旨

本稿は、切支丹大名・大友宗麟が自らの家形という立場と信仰の間で葛藤する様に近代人の苦悩を仮託した歴史小説『王の挽歌』における時間の表象を、「歴史」の大きな流れと人生の「痕跡」との関係から検証した。神父達から宗麟、さらに息子の吉統へと受け継がれる「痕跡」をたどることによって、晩年の遠藤の歴史小説における人間の生の限界を超えるものへの憧憬が明らかとなり、後の『深い河』の永遠性への志向に至る過程を跡付けた。

 

■キーワード

遠藤周作、『王の挽歌』、大友宗麟

 

 

研究活動(4)

■研究題目

『『文学国語』教授資料』数研出版 2023年4月

 

■研究成果の要旨

『文学国語』教科書掲載作品である角田光代『鍋セット』の教師向け解説を担当した(65~99頁)。角田光代の著作や関連資料を幅広く踏まえて作品分析し、作品理解を深める上で欠かせない本文解説を詳細に行うことによって、授業展開の具体例を示した。また、数研出版編集部とともに評価問題集と設問集を作成した。

 

■キーワード

日本現代文学、角田光代

 

 

研究活動(5)

■研究題目

「遠藤周作『無鹿』における音楽(ムジカ)――ことばの音楽性を視座として――」(日本キリスト教文学会全国大会 於神奈川近代文学館 2024年5月12日)

 

■研究成果の要旨

令和6年度科学研究費助成事業 基盤研究(C)(一般)「遠藤周作文学における永遠性と音楽(ムジカ)」の助成により研究発表を行った。
『無鹿』には、歴史小説『王の挽歌』にも登場する「無鹿」という地名の由来となった大友宗麟と西洋音楽の出会いのエピソード、主人公加治が携えている詩集の詩の引用が繰り返される。本発表では、言語によって構築される文学作品のなかの音楽性とそれが志向するものを視座として、宗教的感動と音楽的感動における心理的働きの共通性を明らかにした。さらに遠藤文学において永遠性を象徴するモチーフである「川」と〈音楽〉との共通性に迫った。

 

■キーワード

遠藤周作 『無鹿』 音楽 宗教性