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教員氏名 鍋田 智広
ローマ字 NABETA, Tomohiro
所属学部 人間科学部
所属学科 心理・文化学科
職名 教授
所属学科(兼任) 人間科学研究科 人間科学専攻
メールアドレス t-nabeta@kwuc.ac.jp
主要担当授業科目 知覚・認知心理学,心理学実験Ⅰ,心理学統計法Ⅰ,心理学研究法,教育心理学,学習・言語心理学,感情・人格心理学,心理実習
専門分野 認知心理学,学習心理学,教育心理学
最終学歴 広島大学大学院教育学研究科博士課程後期
取得学位 博士(心理学)
職歴 2005年ー2007年 日本学術振興会 特別研究員DC2 (広島大学)
2007年ー2010年 日本学術振興会 特別研究員PD (京都大学)
2010年ー2014年 北陸先端科学技術大学院大学大学院教育イニシアティブセンター 特任助教
2014年-2017年 東亜大学人間科学部心理臨床・子ども学科 講師
2017年-2018年 東亜大学人間科学部心理臨床・子ども学科 准教授
2018年-2023年 九州女子大学人間科学部人間発達学科人間基礎学専攻 准教授
2023年- 九州女子大学 人間科学部 心理・文化学科 教授
2024年- 九州女子大学 大学院 人間科学研究科 教授
所属学会名 日本心理学会,日本発達心理学会,日本認知心理学会,日本教育心理学会,日本健康心理学会,中国四国心理学会
教育研究社会活動 日本発達心理学会 ニューズレター委員(副委員長)(2021年1月~12月まで)
日本認知心理学会 編集委員(2019年4月~2023年3月まで)
日本認知心理学会 広報委員(2024年4月~)
第72回中国四国心理学会大会事務局長
北九州高等学園 学校評議員
査読者(認知科学,認知心理学研究,基礎心理学研究,心理学研究,教育システム情報学会誌等)
受賞等 日本基礎心理学会 優秀発表賞(2002年,2003年)
広島大学 エクセレントスチューデントスカラーシップ 優秀学生(2002年)
日本認知心理学会 優秀発表賞 (総合性評価部門)(2006年)
日本心理学会 優秀論文賞(2008年)
研究活動の概要

研究活動(1)

■研究題目

楽観主義の符号化処理に与える刺激変数の影響の検討

 

■研究成果の要旨

刺激の情報量を増加させることで示差性を高める効果を楽観主義において検討する実験的研究を行うことを目的とした。ここでは前段階として,虚偽記憶における示差性の効果を検討する。Thomas & Sommers (2006)は参加者に学習させる単語に文章を付加して示差性を高めた。例えば,「達成」という単語に,「彼はとうとう課題を達成した」という文章を付加した。単語のみを学習させた場合と,文章を付加した場合とで単語に関する虚偽記憶を比較した結果,文章の付加による虚偽記憶の大幅な減少を見出している。本研究においても,文章を付加することで示差性を高め虚偽記憶への効果が現れるかを調べる。

 

■研究成果の報告

・鍋田智広 (2020). 特性的楽観主義に与える将来の目標の記述の効果, 九州女子大学学術情報センター研究紀要,
・鍋田智広 (2020).Best Possible Self法による特性的楽観主義とポジティブ感情の検討, 日本発達心理学会第31回大会 (大阪国際会議場) 2020年3月2日.
・Nabeta, T. (2019). Optimistic learners more correctly remember sentences than words. 17th Annual Conference of Hawaii International Conference On Education, 7 January.
・鍋田智広 (2018). 報酬への動機づけが自己選択効果における誤答に及ぼす影響. 日本認知心理学会第16回大会(立命館大学いばらきキャンパス)2018年9月1日
・鍋田智広 (2017). 特性的楽観主義が符号化処理に与える影響. 中国四国心理学会第73回大会 (徳島大学)2017年11月12日.
・鍋田智広 (2016). 特性的楽観性とDRM手続きにおける虚再認. 日本認知心理学会第14回大会(広島大学)2016年6月18日
・基盤研究(C) 楽観主義が符号化処理に与える影響―虚偽記憶と自己選択効果による検討 (16K04440) 2016年~2019年(研究代表者:鍋田智広)

 

■キーワード

楽観主義,虚偽記憶,自己選択効果

 

 

研究活動(2)

■研究題目

学習時の思考抑制が大学生の自己調整学習とその意欲に与える影響

 

■研究成果の要旨

自己調整学習を阻害しうる嗜好品の利用として,思考抑制の影響を取り上げた。思考抑制とは,特定の対象や事象について考えない(抑制する)ようにする認知的作業であり,その抑制意図に反して抑制対象の侵入想起が増加することが知られている。すなわち,嗜好品についての思考抑制は侵入想起を増加させると考えられるため,侵入想起のために自己調整学習が阻害される可能性がある。主要なふたつの実験を行った結果,嗜好品について思考抑制することで自己調整学習への意欲が低下することが示された。

 

■研究成果の報告

・公益財団法人たばこ総合研究センター研究助成 嗜好品の思考抑制が大学生の自己調整学習に与える影響(平成29年度 助成番号2017-04号)(研究代表者 鍋田智広) 

 

■キーワード

思考抑制,学習の意欲,自己調整学習

 

 

研究活動(3)

■研究題目

宿題・授業外の学習に影響する心理的要因に関する研究

 

■研究成果の報告

・鍋田智広 (2019). 高校での宿題における学習過程が大学での課題の学習に与える影響:動機づけに注目した検討, 九州女子大学紀要, 55, 95-110.
・鍋田智広 (2019). 学習を権威づける教示はテスト効果を促進するか?. 日本認知心理学会第17回大会(京都テルサ)2019年5月26日
・鍋田智広 (2019). いじめの心理学的研究における発達的影響及び各種心理的変数についての検討, 九州女子大学学術情報センター研究紀要, 141-150.
・鍋田智広 (2016). 母親への自己呈示の目標が大学生の学業に関する課題の遂行に及ぼす影響 日本発達心理学会第28回大会(広島国際会議場)2017年3月25日