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教員氏名 | 鳴海 正也 |
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ローマ字 | NARUMI, Masaya |
所属学部 | 人間科学部 |
所属学科 | 児童・幼児教育学科 |
職名 | 教授 |
メールアドレス | narumasa21@yahoo.co.jp |
主要担当授業科目 | 知的障碍者の心理・生理・病理 知的障害者支援学・発達障害教育総論 病弱者の心理・生理・病理 障碍者の病理・保健 病弱教育 |
専門分野 | 知的障碍者の心理的支援 発達障碍者の支援 障碍者理解教育 障碍児保育 |
学生の皆さんへ | ヒトが持っている困りは多様で複雑です。 でも、その人に寄り添い支援したいという心の働きは人類普遍のものではないでしょうか。 私もあなたも支援が必要かも、そんな気持ちを大切に教育と研究を進めています。一緒に考えていきませんか? |
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最終学歴 | 兵庫教育大学大学院(特別支援教育専攻)修了 |
取得学位 | 修士(学校教育学) |
職歴 | 京都府・京都市 小中学校教育 国立特別支援教育総合研究所特別研究員 国立大学法人 京都教育大学 附属特別支援学校 教員 南九州大学 子ども教育学科 准教授 びわこ学院大学 教育福祉学科 教授 |
所属学会名 | 日本LD学会 日本自閉症スペクトラム 日本臨床発達心理士会 特別支援教育士会 日本キャンプ協会 |
教育研究社会活動 | 特別支援教育士会特別支援教育士会京都市ブロック代表 日本LD学会 大阪大会運営実行委員 日本臨床発達心理士会発達障害教育部会委員 非営利社団法人 NPO山梨幼児野外研究会 専務副理事 |
受賞等 | ベネッセ教員育成研究所奨励研究賞(2年連続 研究奨励金論文) |
研究活動の概要 | 研究活動(1) ■研究題目 ASDのある中学生の自立活動の効果に関する研究
■研究成果の要旨 本研究では、中学校の特別支援学級に在籍する発達障害・知的障害のサブグループに着目し、適切な自立活動の在り方を追求した。個の教育ニーズを正しく把握し、自立活動を行うことによって社会生活年齢が改善するという仮説に基づいて実践研究を行った。その結果、① 社会生活年齢は、適切な自立活動によって大きく改善する。② 社会適応のためのアセスメット、課題の明確化、効果的な指導の一連の流れが重要である。③ コミュニケーション領域としてSSTを指導することによって人間関係の形成や心理的安定により発達を促す可能性がある。ことが明らかとなった。
■研究成果の報告 びわこ学院大学・びわこ学院大学短期大学部 地域連携研究センター年報 2022年 第9号に掲載
■キーワード 知的障害とASDの関連 自立活動 コミュニケーション
研究活動(2) ■研究題目 通級指導教室の全国調査からみる現代的課題に関する考察
■研究成果の要旨 本研究は、2010年度に行われた全国調査から描き出された通級指導教室の実態を元に、その後の教育環境や政策の実施によって生じた変化と効果を検討したものである。主な環境の変化及び考察は以下のとおりである。(1)約十年の通級指導教室の利用者の増加に伴って、担当者が増え、量的な課題が充実改善された。(2)通級指導教室を構成する教員の年齢層及び対象児童生徒の増加に専門性の深化という点で課題がみられる。(3)通級指導教室の主たる指導内容である自立活動に関する研究・研修が必要である。ということが示唆された。
■研究成果の報告 びわこ学院大学・びわこ学院大学短期大学部 研究紀要 2020年 第12号に掲載
■キーワード 通級指導教室 専門性の深化 研修
研究活動(3) ■研究題目 共生社会に向けた障害者理解の評価に関する基礎研究Ⅰ
■研究成果の要旨 本研究では障害者に対する認識や態度を評価するための尺度を現在のインクルーシブ教育の構築を目指す社会状況の中でより適切なものとするための基本的調査を行うことを目的とした。この分野の研究としては徳田(1990)の「障害児・者に対する多次元的態度尺度」の研究が有名であるがこの30年間、特別支援教育への改編もあり障害理解について内容が大きく変化していることからこの分野での再検討が望まれる。
■研究成果の報告 びわこ学院大学・びわこ学院大学短期大学部 地域連携研究センター年報 2020年 第7号に掲載
■キーワード 障碍者理解教育 評価尺度 特別支援教育の影響
研究活動(4) ■研究題目 自閉症スペクトラム生徒に対する状況把握スキルの指導
■研究成果の要旨 本研究は、自閉症スペクトラム(ASD)のある生徒に状況把握スキルを中心とした社会性を身に付けるために、視覚的教材を作製し指導した成果を検証することを目的とした。主たる指導の場は、中学校の通級指導教室であり、発達段階の違う2名に指導することにより、発達の特徴と指導効果の違いも検討できると考えた。自閉症スペクトラムのある生徒の行動を変容させることは重要であるが、生徒自身の認知を変容させることも大切と考え評価の対象とした。指導の結果、(1) ソーシャルスキルトレーニングの導入にライフスキルアルバムを使う今回のアプローチで、生徒の日常生活でのストレスが軽減された、 (2) 今回のアプローチでは、認知面での改善には効果があったが、第三者からの評価による行動の変容には個人差が見られた、 (3) 音声言語・状況を視覚化して伝えられるライフスキルアルバムの利用は、自閉症スペクトラムのある生徒にとってソーシャルスキルを習得する手助けになるということが明らかとなった。このことから自閉症スペクトラムのある生徒への指導に当たっては、インストラクションや行動の一般化の段階でライフスキルアルバムが効果的なこと、認知面に強い効果を示すこと、発達特徴により効果の現れ方に違いがあることが示唆された。
■研究成果の報告 南九州大学 人間発達学科 研究紀要 2018年に掲載
■キーワード ASD 状況把握スキル ライフスキル
研究活動(5) ■研究題目 自閉スペクトラム症とHSPの比較検討と教育支援 ■研究成果の要旨 本研究では,女子大学生の出生前診断の認知度と出生前検診と障害に関する情報や知識を複数学年で比較することによってその実態を明らかにしようとした.その結果,女子大学生の出生前診断の知識やその情報の量は不十分であり,障害の理解との関連を含め学ぶ機会を設定することが重要であることが明らかとなった.障害,出産,中絶に関する倫理的関係性は複雑であり,多様な価値観を認めながら,科学的事実を伝えることの重要性が明らかとなった.さらに,出生前診断と障害との関係や大学での授業の在り方を検討するには,さらなる調査が必要であると考えられる.
■研究成果の報告 九州女子大学 研究紀要 60巻2号
■キーワード 支援学校の総合化 研修 社会参加 |