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教員氏名 中島 久代
ローマ字 NAKASHIMA, Hisayo
所属学部 人間科学部
所属学科 児童・幼児教育学科
職名 教授
メールアドレス hnakashima@kwuc.ac.jp
主要担当授業科目 ことばと異文化、児童英語概論、イングリッシュワークショップ、スキルアップ講座B(TOEIC I)・C(TOEIC II)、インターンシップI・II、キャリアデザインII・III、ゼミナールI、卒業研究演習I・II、卒業研究演習III・IV
専門分野 英文学および英語圏文学関連(イギリス詩 スコットランド詩 バラッド詩)
学生の皆さんへ 私の最高に大事なもののひとつは友。大学時代同じ研究室で卒論と弁論術(?)に切磋琢磨した友人たちは、別々の人生を歩んでも、いつでもいつまでも最高の友。大学院以降、研究に共に勤しんでいる仲間たちは、長い人生で変わらず尊敬する友。学ぶことで育て築いた友という存在は、人生を豊かにするパスポートだと、自信を持ってお伝えします。
最終学歴 九州大学大学院人文科学府博士後期課程 言語・文学専攻西洋文学分野 英語・英文学専修単位取得後退学
取得学位 博士(文学)
職歴 福岡女学院大学人文学部助手(1990年4月-1997年3月)
九州共立大学経済学部助教授(1997年4月-2005年3月)
九州共立大学経済学部教授(2005年4月-2016年3月)
九州女子大学共通教育機構教授(2016年4月-2021年3月)
九州女子大学人間科学部 人間発達学科人間発達学専攻(児童・幼児教育学科)教授(2021年4月-現在に至る)
所属学会名 International Ballad Commission
日本バラッド協会
日本英文学会
日本カレドニア学会
教育研究社会活動 日本バラッド協会会長
日本カレドニア学会幹事
日本英文学会九州支部評議員
研究活動の概要

研究活動(1)

■研究題目

「John Betjemanのバラッド的技巧 -- 詩人と読者との対話を成立させるもの --」

 

■研究成果の要旨

桂冠詩人ベッチマンのLight Verseについて、ブロードサイド・スピリット、テニスン流繰り返しとリフレインのテクニック、‘Topophilia’という3つのバラッド的技巧を分析し、ベッチマンは読者不在と言われた時代に、読者との対話を作品に具現した詩人であることを論じた。

 

■研究成果の報告

『英文学研究 支部統合号』(日本英文学会)Vol. XVI (2024 (令和6)年1月), 355-364.

 

■キーワード

Betjeman、ブロードサイド・バラッド、バラッド詩、リフレイン、topophilia、読者

 

 

研究活動(2)

■研究題目

「バラッド詩の挿絵とテクスト 研究資料その1」(単著)

 

■研究成果の要旨

令和4年度学術研究助成基金助成金 基盤研究(C) (一般)課題「バラッド最盛期における挿絵とテクストのコラボレーションの諸相とその意義」の遂行にあたり、バラッド詩の挿絵は作品のどの場面を描いているのか、どのような挿絵画家が関わっているのかを俯瞰するデータベースを製作予定であり、その一次資料として、バラッド詩人ごとに、作品、作品の翻訳、挿絵、挿絵の出典等の情報についてまとめた一部を開示した。

 

■研究成果の報告

『九州女子大学学術情報センター研究紀要』 Vol. 6 (2023(令和5)年2月), 165-174.

 

■キーワード

挿絵文化 伝承バラッド バラッド詩

 

 

研究活動(3)

■研究題目

「不条理とアイロニー -- PlomerとBetjemanのバラッド詩 --」(単著)

 

■研究成果の要旨

バラッドは過去の文化遺産ではなく、時代、場所、社会事情によってテーマや表現方法を変えながら、現代にも継承されている文化事象である。本稿では、1930年代から40年代にかけて創作された2つのバラッド詩、William Plomer (1903-73) の “The Murder on the Downs” (1936) と、John Betjeman (1906-84) の “A Subaltern’s Love-song” (1945) の物語、韻律、スタイル、創作の背景などを分析することによって、プルーマーは、恐怖と不条理から成り立つ日常をバラッドのスタイルで描くことで、その不条理を同時代の読者と共有したこと、ベッチェマンは、バラッドの特色である物語性と客観性に、感情を完全に廃したストーリーと素朴なリズムを組み合わせて、現代社会のアイロニーを描いたことをそれぞれ論証し、どちらの作品も現代社会の一旦を描写したブロードサイドのスピリットを継承した現代社会を描写するバラッド詩であることを論じた。

 

■研究成果の報告

『九州女子大学紀要』第58号2巻 (2022(令和4)年3月), 111-121.

 

■キーワード

ブロードサイド・バラッド Plomer Betjeman

 

 

研究活動(4)

■研究題目

「「スコットランドにおけるバラッド文化の展開--スコティッシュ・アイデンティティ探求の諸相--」 (単著)

 

■研究成果の要旨

This paper discusses devolution and development of ballads in Scotland through examining Scottish ballad collections, border ballads, and some works of Burns, Scott, Leyden, Hogg, Davidson, and Lochhead. The viewpoints of discussion are how Scottish narrative poems has been preserved, what roles Scottish ballad collections have played, what aspects of ballads have influenced Scottish poets, and what meaning their works have gained. Scottish poets have inherited the tradition by modifying, criticizing, and diversifying their forerunners’ narrative works. Not obsessively clinging to the tradition, but observing it relatively is the way for them to keep the life of Scottish narrative poems.

 

■研究成果の報告

『立命館言語文化研究』33号3巻 (2022(令和4)年2月), 209-226.

 

■キーワード

伝承バラッド ボーダー・バラッド バラッド詩 スコットランド詩 スコティッシュ・アイデンティティ

 

 

研究活動(5)

■研究題目

「電子新版 『新 全訳 チャイルド・バラッド 第2巻』(共同製作)

 

■研究成果の要旨

電子書籍製作者:近藤和子、中島久代、山中光義、岩本光弘。平成17年(2005年)刊行の 『全訳 チャイルド・バラッド 第2巻』を電子新版としてさらに普及するため、音羽書房鶴見書店と協議し刊行した。製作者4名で取り組み、新版用に、まえがきの改訂、全作品の誤訳等の洗い出し、脚注の再点検を行い、大幅に改訂した。

 

■研究成果の報告

Amazon社 Kindle版, 2021(令和3)年3月.

 

■キーワード

伝承バラッド F. J. Child